NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」が始まった。
吉田松陰の妹の話である。
吉田松陰は私が未来洞を始める前に、
ずいぶん勉強させてもらった人物で
尊敬する人の一人である。
未来洞の教育の、
つまりは正しい教育の原点の一部になっている。
しばらく彼の残したことばを引用していく。
教育のことばシリーズ①
「何事もならぬといふはなきものを
ならぬといふはなさぬなりけり」
簡単に訳せば「できない」は「やらない」だけ・・・
解釈は2つある。
1つは自己啓発。
割と聞きなれたことばとなる。
生徒に向けて「可能性はある」ことを
交えて話ができる。
2つ目は、わがままへの戒め。
大人に向けて話ができる。
私も似たことを今までに書いてきた。
完成度の低いまま大人になっても
ある程度の自由は手に入る。
明らかにやった方がよいこと、
やらねばならないこと、
人のためになることでも、
自分の「やりたくない」という気持ちや、
自分の都合を優先して、
「できない」と言って、しかもそれを
正当化する人間がいる。
叱咤されるべきである。
さて、松陰のこのことば、次のエピソードから気づき、
父に宛てた手紙にあったらしい。
師である佐久間象山を訪れた時のこと。
象山にひどく叱られる。松陰が平服だったからである。
松陰はすぐに礼服に着替えて出直したそうだ。
その時、何を言われて、気づいたのか、考えてみてほしい。