1月1日の夜から年賀状の返信を書く。手紙、暑中見舞い、寒中見舞いなどの文化がうすくなって、どれくらいたつのだろう。年賀状が手書きでなくなってからも、ずいぶん経つ。年頭のあいさつをメールで一斉送信なんて時代になった。文学作品をもタブレットで読む時代になった。
文字を書くこと、その時の気持ち、印刷のにおい、紙のページをめくることで筆者の苦労を感じるなど...決してはなれてはいけないことである。
たとえば、子供の「国語の成績が悪い」ことを「子どもが本を読まない」ところに原因をもっていく大人。その前に、大人が文字を大切にする姿勢をまず見せなければいけない。と言いきれる。
「本を読む」だけが国語力をつける方法ではない。子供は最初に親のことばでことばを覚える。全てではないが。それも国語力の基本であることを忘れてはいけない。便利になってもこれだけはかわらない。